【SEO対策チェックリスト】SEO順位が上がらない理由18点

SEO対策チェックリスト

SEO対策をしているのに検索順位が上がらなくて困っている人

SEOを始めてから数か月たったのに、なぜかサイトがGoogleの検索結果に表示・インデックスされない。

または順位がGoogleの10ページ目から3ページ目まで上がったのに、そこからずっと上昇しないなど。

自分は2005年からSEOに関わってきて、検索順位が上がらない理由が分からず頭を抱えているクライアントを数々見てきました。

中には基本的なミスを直すだけで検索順位が急に上がるサイトや、何をしても順位が上がらない問題のあるサイトなどもありました。

本記事ではこういう問題に悩んでいる人のために役立つチェックリストを書いてみました。

1. 外部からアクセスできるか確認しよう

外部アクセスを確認

これは基本的なことですが、サイトが自分のパソコンや会社のネットワークの外部からアクセスできることを確認しましょう。

まれに見るのがサイトを制作している時、htaccessやサーバーのファイヤーウォールなどにアクセスルールがあり、決められたIPアドレス、またはポートからアクセスしないとページが表示されないという事があります。

うっかりこのルールを残したままサイトを公開してしまうと、外部からアクセスできない状態になってしまいます。

外部からアクセスできるか確認するには、スマホでWifiではなくモバイルデータ通信をしてチェックするのが便利です。

またはサイトがアクセス可能かどうか確認できるサイトisitup.orgなども便利です。

2. Robots.txtとMeta robotsタグでクローラーを

Robots.txt

検索エンジンのクローラーを制御するルールが作れるテキストファイルRobots.txt。

Robots.txtは主にCMS管理画面やお申込みページ完了のページなど、一般の方に直接アクセスしてほしくないページを記述し、検索エンジンボットをブロックする役割をします。

このテキストに間違ったルールを記述してしまうと、サイト全体をブロックすることになり、検索エンジンのボットがクロールできなくなることがあります。

Robots.txtはルートディレクトリーに設置されます。

例:www.bokunosite.com/robots.txt

書き方としては

User-Agent: *
Disallow:

User-Agentはどのボットに対してを指します。

Disallow はどのページをブロックするか指定します。

例:

User-Agent: *
Disallow: /

この場合、全てのUser-Agent(すべてのボットに対して)/のページ(すべてのページ)をブロックするというルールが設定されます。

Meta Robots

Meta robotsもRobots.txtと同じく、Googleボットなどのボットのクローラをコントロールするものですが、テキストファイルではなく、各ページのHeadに導入するMetaタグの一つです。

<meta name="robots" content="noindex" />

このタグは、すべてのボットにこのページをNoindexインデックスしないようにと指定しています。

WordPressの場合、Yoast SEOなどのプラグインを使用して簡単に設定することができます。

3. Google Search Consoleをチェック

Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)は名前からも分かるように、Googleが提供しているサイトオーナー向けのツールです。

一昔前まではGoogle Webmaster Tool(ウェブマスター・ツール)と言われていました。

サーチ・コンソールはサイトの検索トラフィックやGoogleにインデックスされているページのリストを見ることができる、とても役立つツールです。

まず確認したいのが「インデックス」にあるカバレッジ。ページが有効(インデックス)されているか確認できます。

その次に確認したいのが「セキュリティと手動による対策」にある手動による対策。

もしサイトに何らかの問題があり、Googleからペナルティを受けた時にサイトにある問題を表示してくれます。

同じく「セキュリティと手動による対策」にあるセキュリティの問題。

セキュリティに問題があるとサイトがGoogleに表示されない場合もあります。

4. GoogleでSite:ドメイン名で検索してみよう

サイトが実際にGoogleにインデックスされているか確認するもう一つの手段として、Googleの検索バーに以下を記入してみてください。

site:サイト名

例:site:digitalublog.com

グーグルsiteサーチ

この検索方法は検索したサイトのGoogleにインデックスされている全ページを表示する方法です。

ページが表示されなかった場合はGoogleにインデックスされていないということです。

5. モバイル・ファースト・インデックスを心がけよう

モバイルファーストインデックス

スマホを利用するユーザー向けにサイトが作られていますか?

モバイル・ファースト・インデックス(Mobile First Index, MFI)とは、Googleがパソコン版ではなく、モバイル版ウェブページのコンテンツを優先的に使用し、検索順位を決めることを意味します。

これまでGoogleはパソコン版のウェブページをインデックスし、そのコンテンツをベースに検索順位を決めていました。

今ではパソコンよりも携帯からGoogle検索にアクセスするユーザーが多いため、スマホサイトをインデックスすることになります。

Googleは2019年7月以降に公開された新規サイトにモバイル・ファースト・インデックスが有効になりました。その他のすべてのサイトも2021年の3月から有効化されます。

モバイル・ファースト・インデックスが有効化されているかは、サーチ・コンソールから確認できます。

モバイル版がないサイトは、モバイル版があるサイトよりも検索順位を上げるのが厳しいので、必ずモバイル版は作りましょう。

6. 重複コンテンツは避けるべき

重複コンテンツ

外部サイトからコピーしたコンテンツを使ったり、、自分のサイト内に重複したページを作ると、検索エンジンから重複コンテンツと判断されます。

Googleは独自性のあるオリジナルコンテンツを推奨しています。

低品質なコンテンツがあるサイトを検索結果に表示させないよう、2012年からGoogleは低品質なコンテンツの順位を下げるアルゴリズム、「パンダ」を導入しました。これ以降、重複コンテンツは低品質なコンテンツと見られ、ペナルティの対象となっています。

コンテンツを外部発注している方は、納品されたコンテンツがオリジナルかどうか確認することが重要です。確認せずにサイトにアップロードすると、重複コンテンツだったためペナルティを受け、検索順位が急激に下がってしまうということもあります。

サイト内でも重複コンテンツを避けるため、各ページで違うテキスト文章を使うことを心がけましょう。

7. URLが一つであるか確認しよう

多数のURL

これは先ほどの重複コンテンツと繋がっているのですが、一つのページが複数のURLでアクセスできる場合、重複コンテンツとなってしまう場合があります。

この問題を解決するにはURLの正規化が必要です。

よく見られる正規化していない例としてこういうものがあります:

  • httpとhttps両方でアクセスできる
  • wwwの有り無し 例: domain.com/ と www.domain.com/
  • URL末尾のスラッシュの有り無し 例:domain.com/ と domain.com
  • URL末尾のindex.htmlやindex.phpの有り無し 例:domain.com/index.html

URL正規化についてもっと詳しく知りたいかたは「」をどうぞ

8. 複数のページが同じキーワードをめぐって争う「キーワード・カニバリゼーション」

ページカニバライゼーション

重複コンテンツを避けるため、各ページで違うテキスト文章を記述することが先ほど重要だと伝えましたが、各ページで違うキーワードを狙うこともとても重要です。

似たようなコンテンツのページがある場合、そのページ同士で同じキーワードを競り合ってしまうことがあります。

これはSEOではキーワード・カニバリゼーション(Keyword Cannibalization)と言われています。

カニバリゼーションを日本語に訳すと「共食い」という意味。

サイト内にある複数のページが同じキーワードをめぐって競合している状態を言います。

検索エンジンがサイトを見た時、同じキーワードを使ったページが複数あると、Googleはどのページが一番ふさわしいのか判断できなくなります。その結果、検索結果に表示されるページがよく入れ替わる問題がおきます。

例えば、あるキーワードで今日はサイトのホームページがGoogleの1ページ目にランクされているのに、次の日にはホームページが1ページ目から消え、別のページがGoogleの2ページ目にランクされるという事もあります(もちろんその逆もあり得ます)。

カニバリゼーション対策として、しっかりと計画されたキーワードマッピングがベストです。

ホームページはどのキーワード対策をするか、その下の個別ページはどのキーワードを狙うか、などページごとにキーワードをマッピングしていくことで、カニバライゼーションが起きるリスクを減らすことができます。

9. タイトルやメタディスクリプションをチェック

タイトルとメタディスクリプションはなるべく各ページ違うものを記入したほうが良いです。

これは重複コンテンツ、またはカニバライゼーションを起こす原因にもなるので、しっかり時間をかけて書いたほうが良いです。

10. 内部リンクはしっかりしていますか

内部リンク

内部リンクに使うアンカーテキストはSEO対策ではとても重要です。

同じアンカーテキストが複数の違うページにリンクしていると、カニバライゼーションが起きます。

検索エンジンはどのページが一番そのアンカーテキストとしているキーワードに相応しいのか判断できなくなります。その結果、検索結果に表示されるページがよく入れ替わる問題がおきます。

11. ホスティングサーバーがどこにあるのかチェック

サーバーの位置

サイトが掲載されているホスティングサーバーの場所、国内か海外によって、検索順位が影響されます。

検索エンジンはサーバーのIPアドレスによって、サイトがどの国のサーバーにあるのか理解することができます。

そして、そのサーバーの位置はGoogleが検索順位を決めるシグナルの一つとして言われています。

日本にいる方々をターゲットにするなら、国内に設置してあるサーバーを使ったほうがいいです。

海外のホスティングサーバーは安いところが多いですが、日本のユーザーに向けてサイトを運営している方には、あまりおすすめできません。

もしサイトの順位が上がらない場合、ホスティングサーバーがどの国にあるか確認してみましょう。

サイトのIPアドレスから場所を教えてくれるサイトipinfo.ipなどのサイトで調べてみることをおすすめします。

12. ドメインTLDを確認しよう

どのトップレベルドメイン(TLD)を使用するか、SEOにおいてとても重要なことです。

トップレベルドメインにはgTLDとccTLDの2種類があります。gTLD – Generic Top Level Domainは分野別トップレベルドメインで.comや.netなど一般的なドメインが含まれます。

対してccTLD– Country code Top Level Domain は国コードトップレベルドメインです。これは国を表すドメインなので、Googleはこのデータを使って、サイトがどの国のものか判断すると言われています。

ドメインが.co.ukを使用しているサイトなら、イギリスにいるユーザー向けのサイトだと検索エンジンが分類します。

逆に.co.ukで日本のGoogleの検索順位で高いランキングをとるのはとても難しくなります。

日本にいる方々をターゲットにするなら、日本のドメイン、.jp や .co.jpを使用することで、強いシグナルを検索エンジンに送ることができます。

13. 古いSEO対策がされていないか確認しよう

古いSEOはブラックハットSEOとされていることもあり、SEO対策にはマイナスな効果があります。

たとえば、ヘディングやコンテンツにキーワードを入れ込みすぎ、オーバー・オプティマイゼーション(Over Optimisation)、いわゆる過剰最適化になってしまい、検索順位が下がってしまいます。

それ以外にも、コンテンツと背景の色を同じくして、サイトの見栄えを良くする隠しテキストも古いSEOテクニックです。これは偽装行為と見なされ、Googleからペナルティを受ける可能性が高いです。

こういった古いSEO対策は絶対やめましょう

14. スパム被リンクがないか確認しよう

検索順位が上がらない時に是非チェックしたいのは被リンクの「質」です。

被リンクはSEO対策を行う上で欠かせない要素の一つです。

しかし、被リンクが多ければ多いほど良いという訳ではありません。

一昔前までは被リンクの数さえあれば、検索エンジンで上位を得る事ができたのですが、最近のSEOでは「数よりも質」と言われ、良質な被リンクがなければランクが上がりません。

逆に悪い被リンクを得てしまうと、検索エンジンにマイナス評価、またはペナルティの対象となってしまいます。

知らぬ間に悪影響をもたらす被リンクが作られ、検索順位が低下ということもあります。

対策としてツールで被リンクをチェックします。ツールはAhrefs、Majestic、Mozなどがあります。

もし悪質の被リンクを発見した場合、グーグル・サーチ・コンソールでリンク否認のリクエストを出すことができます。

セカンドハンドドメインを購入してSEO対策している方は必ず被リンクを確認してください。

15. キーワードがビッグキーワードすぎる・コンペティションが多いから上がらない

狙っているキーワードの検索順位が上がらない理由は、競合サイトが多いからかもしれません。

ビッグキーワードは誰もが検索上位を狙っている、検索数が多いメジャーキーワードです。

「東京」、「靴」、「車」、「レストラン」、「ビデオ」などの1単語キーワードがビッグキーワードにあたります。

このようなキーワードで上位を目指すには、数多くの競合サイトに勝たなければいけません。

競合サイトよりも良質なページを作成し、クオリティが高い被リンクを獲得し続けなければなりません。

キーワードによっては不可能ではありませんが、とてつもない時間が掛かります。

実際このようなキーワードを狙う場合、5ページ目から4ページまでに上がるのに半年以上かかることもあります。

ビッグキーワードよりもスモールキーワード、またはロングテールキーワードをおすすめします。

検索数はビッグキーワードよりも少ないですが、競合サイト数が少ないので検索上位が狙いやすくなります。

16. サイトにウィルスがあるとGoogleからインデックスを削除されます

ウェブサイトのセキュリティは万全に

サイトのセキュリティをしっかりしていないと、ハッキングされ、ウイルスなどの怪しいコードを埋め込まれてしまうことがあります。

特にWordPressはその利用率の高さから、世界中でハッキングやマルウェア感染などの被害が相次いでいます。

サイトに悪質なコードがあると検索エンジンに危険なサイトと判断され、インデックスから削除され、検索結果に表示されなくなります。

サイトがハッキングされたり、悪質なコードがある場合、グーグル・サーチ・コンソールの「セキュリティの問題」レポートに調査結果が表示されます。

自分の経験ですが、ハッキングされているのにサーチコンソールに表示されないこともあります。これは多分マルウェアがGoogleのボットには怪しいコードを表示されないようにコントロールしているからかもしれません。

もしサイトにマルウェアがあり、どこを見ても直せない場合は、Sucuriなどのセキュリティ会社に依頼することをおすすめします。

17. ドメイン・ヒストリーを確認しよう

ついこないだ取得したドメイン。実はそのドメインは中古ドメインだという可能性があるというのはご存じですか?

大抵の人にはドメイン管理会社から購入したドメインは新規ドメインだと思われがちですが、中古ドメインも普通に販売されています。どのドメインもそうですが、登録期限が切れたら、また誰かが登録・購入できるようになります。

中古ドメインを利用してSEO対策をすることは、良い点もあれば悪い点もあります。

まずは良いポイントとしては、ドメイン年齢が高い可能性があります。この年齢は高いほどSEOにおいて有利になります。また被リンクがたくさんついている中古ドメインもあるので、新規ドメインでは得られないSEO効果があるかもしれません。

次に悪いポイントとしては、先ほど被リンクがついているから良いと触れましたが、自分のサイトのテーマと合わない被リンクがついていると逆にマイナスになってしまいます。

また、自分が取得する前にドメインが使用されていたサイトがアダルトやギャンブルのサイトだと、ドメインそのものがペナルティをもう受けている可能性もあり、どれだけSEO対策をしても検索結果に表示されないこともあります。

例えばこの中古ドメインでITサービスのビジネスサイトを立ち上げるとします。

そして元々ついていた被リンクはすべて「レストラン」や「カフェ」のアンカーテキストが使用されているとします。

そうするとGoogleが見た時、なぜ「レストラン」というキーワードのアンカーテキストがITサービスのサイトにリンクしているのかと思うわけです。

こういったリンクが何十個、もしくは何百個もあると、スパム被リンクだと思われ、最悪の場合ペナルティを受ける可能性もあります。

18. 狙っているキーワードとターゲットページはユーザーの検索意図に合っていますか?

そもそもユーザーがGoogleの検索エンジンを使用する理由は、何かの答えをさがしているからです。

例えばホットケーキを販売しているカフェからSEO対策の依頼が来るとします。

「ホットケーキ」というキーワードでGoogleの1ページ目に表示したいという依頼で、SEO対策を数か月したのに、なぜか3ページ目から上がらない。

これはサイトに問題があるのではなく、Googleでのキーワード検索意図に合っていないからです。

実際にGoogleで検索すると分かりやすいので、Googleで「ホットケーキ」と検索します。

Googleマップには3件のお店がリストされていますが、他の検索結果はどうでしょう?

すべて飲食店ではなく、レシピサイトが表示されています。

要するに、ユーザーが「ホットケーキ」と検索する場合、ほとんどのユーザーがホットケーキのレシピを探しているとGoogleは分かっているのです。

こんな場合は、キーワードをスモールキーワード(またはロングテールキーワード)に変える必要があります。

もし以上のことをチェックしてもダメな場合

1. 新しいドメインでリスタート

ドメインがペナルティを受けている、または中古ドメインで悪い被リンクがついているなど、ドメインそのものの質が悪く、どうしようもできない場合があります。残念ながらそういう時は思い切ってドメインを変える事も考えるべきです。

なお、具体的な学習手順は「 ドメインの選び方はこちらからhttps://www.digitalublog.com/seo/seo-friendly-domain/」の記事をどうぞ。

2. ターゲットキーワードを変える

キーワードをビッグキーワードからスモールキーワードに、ユーザーの検索意図に合わせたキーワードに変えようとお伝えしましたが、本当にこれは重要な点です。

クライアントとの契約上でキーワードを変えることが難しい状況もあるかもしれませんが、なぜキーワードを変えたほうが良いのか正直に伝えるのがベストです。正直に話すことで、理解してくれるクライアントもたくさんいます。