一つのサイトに似たようなコンテンツを載せているページが複数ある場合、そのページ同士で同じキーワードを競り合ってしまうことがあります。
これはSEOではキーワードカニバリゼーション(Keyword Cannibalization)と言われています。
カニバリゼーションが起きると、「どのページを上位表示させるべきか」検索エンジンが判断できなくなってしまい、以下のような問題が起きます。
・ 何をしてもランキングが上がらない
・ インデックスされるページが常に入れ替わり、ランキングが大きく変動する
・ いずれのページも検索上位に表示されなくなってしまう
今回は、キーワードカニバリゼーションとは何か、またその原因や対処方法を解説していきます。
キーワードカニバリゼーションとは?
カニバリゼーション、またはカニバリは日本語に訳すと「共食い」という意味です。
ビジネスではよくマーケティング用語として使用されており、主に企業の商品が同企業の他の商品と競合してしまい、それぞれの売上を奪い合ってしまう現象を表します。
SEOではサイト内にある複数のページが同じキーワードをめぐって競合している状態を言います。
検索エンジンがサイトを見た時、同じキーワードを使ったページが複数あると、Googleはどのページが一番ふさわしいのか判断できなくなります。
その結果、検索結果に表示されるページがよく入れ替わったり、評価が数ページに分散され、ランクが上がらないなどの問題がおきます。
キーワードカニバリゼーションが起こる原因
キーワードカニバリゼーションが起こる原因は主に以下の通りです。
・ サイトのページ数を増やすため、またはブログなどの更新率を上げるために似たようなコンテンツを何度も作ってしまう
・ SEO対策に最適なサイト設計ができていない (キーワードマッピングが出来ていない )
キーワードカニバリゼーションはサイトが大きくなると起こりやすい現象です。
続いてキーワードカニバリゼーションの例と対処法を紹介します。
キーワードカニバリゼーションの例
実際によく見るキーワードカニバリゼーションはホームページとサービスや商品などのサブページが競り合ってしまうことです。
今回は例として「コーヒー豆 通販」をキーワードとしてSEO対策しているサイトがあるとします。
この企業はコーヒー豆のブランドで、数種類のコーヒー豆や専門器具をネットで販売しています。
「ホームページ」には珈琲のカテゴリや、人気商品、最新ブログ記事、どこで珈琲豆を買えるかなどを載せていて、「ショップ」ページは商品リスト、絞り込み検索などECサイトの作りになっています。また、コーヒー豆の通販に関する「ブログ記事」もあります。
こういう作りの場合、Googleはユーザーが「コーヒー豆 通販」と検索した場合、ホームページがユーザーに適したページなのか?またはショップページかブログ記事が最適なのか?と迷ってしまいます。
これにより、今日はサイトのホームページがGoogleの1ページ目にランクされているのに、次の日にホームページが1ページ目から消え、ショップページがGoogleの3ページ目にランクされるというような事が起きます。
キーワードカニバリゼーションの対処法
カニバリゼーション対策として、しっかりと計画されたキーワードマッピングがベストです。
サイトマップを作る時点から計画的にサイトを作る事が重要です。
ホームページはどのキーワード対策をするか、その下の個別ページはどのキーワードを狙うか、などページごとにキーワードをマッピングしていくことで、カニバリゼーションが起きるリスクを減らすことができます。
まとめ
キーワードカニバリゼーションが起きると、「どのページを上位表示させるべきか」検索エンジンが判断できなくなってしますので、早急にサイトを直す事をおすすめします。