「ビジネス経営者必見」高いホームページと安いホームページの違い

こんな経験ありませんか?

ホームページを立ち上げようと思い、ウェブ制作会社に見積もりを依頼したら、ある会社からは5万円の制作費用の見積もりがあがってきたのに、もう一つの会社の見積もりはその30倍の150万円

ウェブ制作にあまり詳しくない方は、どちらも同じホームページを制作するのに「何故こんなにも値段が違うのか」と思われるでしょう。

まず最初に伝えたいことが、ウェブ制作費の主な構成要素はデザイナーやプログラマーに掛かる人件費です

そしてウェブ制作には様々な工程があり、作り方や内容によって制作に携わる人の数と制作時間が異なります

制作費が安いサイト

テンプレートを使用

テンプレートサイト

安いサイトを提供している会社はすでに準備されているテンプレートや、他の企業のために作成したサイトを再利用している事もあります。

コンテンツや色合いの調整のみを行うことで人件費を最小限に抑えて利益を出します。

価格が安いのはメリットですが、デメリットとしては自分のサイトに似たようなサイトが合ったり、競合サイトとデザインがかぶってしまうなんてこともありえます。

維持費・管理費を高く設定

初期費用が安いサイト制作

価格が安いのにオリジナルデザインやカスタムコーディングを提供している制作会社もいます。

これは初期費用を低くし、維持費・管理費を高めることで長期的に利益を出すビジネスモデルです。

維持費・管理費の価格によりますが、クオリティが高いサイトを安く立ち上げられるのがメリットです。

海外に外部発注

アウトソーシング

デザインは国内で仕上げ、プログラミングを海外の企業に外部発注している制作会社も多くあります。

フィリピンやインドなどの国では、経験豊富なプログラマーを日本よりも安い時給で雇うことができます。

プログラミングは世界共通なので、質は問題ないと思いますが、もし企業の重要な情報や、データの保護などが気になる方にはおすすめできません。

レンタル契約の可能性

サイトの所有権

ホームページをレンタル契約で提供している制作会社も多くあります。

この場合、所有権が制作会社にあるので、維持費を解約するとサイトを非公開にされてしまいます。

またレンタル契約の場合、サイトのコードにアクセスが出来なかったり、他のレンタルサーバーに移すことも出来ません。

制作費が高いサイト

UXを中心に設計

UXデザイン

UXはユーザーエクスぺリエンスの略で、ユーザーがいかにサイトで「良い体験」ができるかデザイン・設計することです。

ユーザーを中心に設計されているサイトは、ユーザーの事をしっかり考えてデザインされるので、コンバージョン率(成果達成率)がテンプレートサイトよりも高くなります。

効果的なホームページを作成するためにはUXは欠かせません。

高品質なカスタムデザインで差別化

カスタムウェブデザイン

クライアントの強みとブランドを強調するカスタムデザイン。

これはウェブサイトだけでなく、ロゴ、ポスター、動画から広告と、すべてのクリエイティブ系のプロジェクトにおいてなくてはならないものです。

良い作品を作るにはクライアントと制作会社のコラボレーションが不可欠です。

サイトの制作費が高いと、クリエイティブディレクターや、ソリューションアーキテクトなど、各分野のプロが制作チームに参加できるので、高品質なカスタムデザインを作成してもらえます。

オリジナルコンテンツの作成

コピーライター

制作費にWebコピー制作、写真・ビデオ・イラスト制作などが組み込まれていることもあります。

逆に安いサイトでは、コンテンツは自分で作成しなければならない場合が多いです。写真もストック画像サイトから選びます。

セキュリティレベル

Webセキュリティ

ウェブサイトのセキュリティレベルを向上するには、サイト制作とは別にセキュリティ対策が必要となります。

WordPressを例であげると、セキュリティのプラグインの設定、ファイルやディレクトリーのパーミション設定などがあります。

制作費が少ないと、このようなサイト制作以外のものは含まれていない、または別途料金が発生することが多いです。

オンページSEO対策

オンページSEO

オンページSEO対策が製作費に含まれていることもあります。

キーワード選定、内部リンク、ページタイトル、メタタグの記入など。

サイトを企画する時点でSEO戦略を決めておくと、制作中にサイトマップや内部リンクの設置などがスムーズに進みます。

新しいウェブテクノロジーの使用

新しいWebテクノロジー

制作費が高いサイトには新しいWebテクノロジーが使用されている事もあります。

Webテクノロジーは常に進化しているので、WordPressやMovableTypeなどのCMSよりも新しい構築方法があります。

中でもHeadless CMS、JAMSTACK、PWAなどはブラウザ上で、アプリのようにスピードや動きがスムーズなサイトが作れます。

このようなサイトを制作するのは、よく見るCMSサイトよりも多くの時間が必要とされます。

本当に5万円でカスタムデザインのサイトは作れないの?

以下のように考えてみて下さい。

時給2500円のウェブデザイナー・プログラマーがサイト制作を手掛けるとします。

ウェブ制作が5万円の場合、時給2500円の場合、20時間が働ける時間です(利益なしで計算します)。

20時間でサイト企画、設計、デザイン、コーディング、CMSの導入、コンテンツのアップロード、テスト、サーバーの設定などをすることは、まず不可能でしょう。

ただ、起業したばかりのWeb制作会社や、フリーランサーが実績を増やすために特別価格で制作してくれるという事もあります。

価格設定は企業によって違うので「5万円では無理」とは答えたくありませんが、現実的には厳しいと思います。